教員を退職し、㈱光JSを立ち上げるまで

ブラジルから帰国し、派遣前に勤務していた小学校に復職しました。

小学校は、企業・飲食店・大使館が近くにある都会のエリアにありました。

クラスには複数名、外国ルーツの子どもがいました。

来日まもない、両親共に外国籍の子。

日本で生まれ、または幼い時に来た 両親共に外国籍の子。

保護者が日本語を話さない家庭では、込み入った話をするときに言葉の障壁を感じることがありました。

提案のつもりでも、言語の違いで、一歩間違えたら保護者にとっては脅迫や最終通告のように聞こえてしまうかもしれない。そんな不安がありました。

必要なときに、必要なだけ、信頼できる翻訳や通訳サービスを利用できたら、保護者と教員が同じ方向から子どものことを考えることができるのに。

一教師として、その必要性をずっと感じていました。

その後、退職。

ブラジルに行く計画を立てていましたが、コロナのパンデミックと重なり頓挫。

ブラジル出身の生徒を紹介され、オンラインで日本語を教えるようになりました。

オンラインで日本語を教え始めて強く感じたのは、オンラインでも問題なく、子どもと心が通じることができるということです。

オンラインは対面の代替手段なのではなくて、オンラインと対面、それぞれの長所があると感じました。

加えて、生徒の保護者から、たくさんのプリントの写真が日々SOSとして送られてきました。

分散登校が行われていた時、学校のプリントを見て「明日、うちの子は何時に登校して、何時に帰ってくる?給食はある?来週も同じ?」

就学援助金のプリントについて「何て書いてあるの?これは、うちが払うもの?それとも、受け取るもの?申請はどうするの?」

言葉や文化が違う中で生活する親にとっては、プリント一枚とっても戸惑うことばかりだと目の当たりにしました。

海外生活経験・教員経験を生かして、海外ルーツの子どもと家族をサポートする組織を作りたい。

そう考えて、オンライン日本語スクール光JSを立ち上げました

光JS/光JSみらいでは子どもへのレッスンであっても、保護者との日常的なコミュニケーション、保護者への定期的なヒアリングを大切にしています。

それは、日本で暮らす家族の安心があってこそ、子どもの日常が充実するから。

生徒の家庭、まるごと幸せになってほしい。

それが、私が実現したいと思っていることです。

→「.日本にいる外国ルーツの子のためにできることを探して。」につづきます。

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